雇用と労働について 修行と練習の違い

美容師として業を成すには、まず免許が必要です。

免許があることを大前提に、

美容師とは美容室にご来店頂いたお客様を施術し、

対価の報酬を得るから成り立つのです。




誰にでも出来る仕事は、これからどんどん価格競争に突入しますが、

どうやらカットは数百円までが限界なんでしょう。



ニーズや営業の話は抜きにして、雇用と労働について 

修行と練習の違いについて私の考えを書いてみたいと思います。




まず私達の仕事は、レベルや点数などで計れない、

気や心などで評価されやすい傾向にあると思います。


技術職であり立体的なデザインに操作性を求められる

特殊性の高い、手でしかできない仕事です。



例えるなら絵画や音楽に対する評価。

レベルや点数の優劣のつけ方と似ていると思います。



どれくらいの差があるのかを見分ける術は、誰にもありません。

また、職場によって集客の仕方が違うので、求められる仕事の質も違うでしょう。

これらの条件を元に、お客様からの仕事としての評価の質が変わると思います。



美容師としての仕事は、お客様から施術料を頂くところから始まります。


残念ながら美容学校を経て就職した1年目では出来るはずもなく、

“ヘルプ”とか“見習い”

と呼ばれる未経験者扱いから仕事を始めます。



雇用するにあたり、ここを勘違いしてはなりません。

労働とは、仕事を教えるところから始まります。



新人は、営業時間かそれ以外の時間に仕事の“練習”が始まります。

具体的にいえば、デザインを決める補助的な仕事であるシャンプーや塗布作業などが一般的です。

理論や心構えなどの座学もあるでしょう。


修行と見習い 美容室



覚えておいて下さい。


練習=無賃金なら違法です。


まずここで躓く場合、ほぼ確実に美容院とあなたの間に法的拘束力のある雇用契約書を交わしていないでしょう。

直ちに労働基準監督省もしくは、ハローワークにご相談下さい。


労働とは覚え知るところから、営業で実績を上げていくところまで続きます。

そのために様々な技術の練習をして、ご来店されたお客様に支持していただけるよう努力をしていただきます。

仕事をこなせるところまでが労働の義務であり、練習で出来る限界だと考えます。



で、ここからが難しい。





例えば様々な経験から育まれる勘や気付き。

付き合いの長さから抱かれる心配りや感情など。


労働でなく練習でも出来ない修行の領域だと思いませんか?



ヘアスタイル(サービス)を完成させるプロセスにも料金を発生させる施術方法の場合、

評価は、気持ちや心情なども少なからず入ってくるでしょう。


これは、修行をするしかないと私は思います。



その評価が賃金へと発展して労働への対価の報酬を得られることになります。




この修行。

1人で行なえないものが、美容師の修行で多い。










権利と義務はバランスではなく法律で決まっています。

1週間で40時間あなたを拘束したら最低、30000円以上奈良県では賃金を支払うことは雇用者の義務なのです。



しかも、それ以上の拘束を“お願い”したいのなら、直接お願いしたらいいのではありません。


36協定という協定書を、全ての労働者と結ぶ必要があります。

36協定とはなにか?

労働時間・休日に関する主な制度

※厚生労働省より

労働基準法第36条には
「労働者は法定労働時間(1日8時間1週40時間)を超えて労働させる場合や、休日労働をさせる場合には、あらかじめ労働組合と使用者で書面による協定を締結しなければならない」と定められています。



日本国民は、国の財産です。

雇用するなら国のルールで定められた使用方法でないと、認めない。


というのが、労働基準法だと考えてください。




つまり、日常的に行われている朝練や営業後のレッスン。

休日の講習会への参加は全て、残業です。


協定書に基づいてからの参加。


これが基本です。


そして、定められた賃金が発生します。

一般的な企業としては当たり前のことなのです。



36協定と美容師


ただ、一般的な企業とは違う性質の仕事を美容師はしています。


1時間750円で対価の報酬を得られる為に、という経営者側の論点は一度置きます。




たとえば法律で決まっていないところは、修行と練習の立ち居地です。


法的には両方が労働で、時間外なら残業なのです。

収益を上げるために作業する人間を増やすなら、練習をして頂きます。

さらに評価を上げようとする為に、美容室は新人美容師に修行をして頂く。



労働は、修行も練習も同じです。

ただ、経営者や現場の責任者は違った考えを示します。

たとえば、


修行は雇用者が与える(させたがる)指導で出来ますが、練習も雇用者から機会を頂かないと出来ないのです。




練習の仕方がわからない。


なかなか上達しない。


技術テストに合格したけど自信が無い

など。


その練習で得た技術は、その美容室でしか通用しない“常識”みたいなもので、他の美容室に評価を求めても違う結果が待っていたりします。



評価はサービスでしょうか?


新人サービスマンである新人美容師が、好印象でお客様一人ひとりに覚えて頂きまた、先輩美容師との日々団体競技の試合のような連係プレーを効率よくしてもらうための評価。これが修行?


これって曖昧な練習に、曖昧な修行って思いませんか?



でも、これら全てを結果を出して収益につなげていく。


これが美容室経営者としての義務なのです。


少しでも曖昧なイメージがあると、雇用も労働も修行も練習も曖昧となりますが、法律で売り上げは上がりません。


ですが、法律すら守れない事業が売上だけ上がるという事例はもう、ほとんど見受けられません。



JUGEMテーマ:美容室



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